管理番号 | 新品 :10926280 | 発売日 | 2024/10/08 | 定価 | 135,000円 | 型番 | 10926280 | ||
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明治期瀬戸の名工と言われた二代 加藤繁十の花瓶を出品致します。明治期の瀬戸で名工と言われた陶業者には川本桝吉・川本半助・加藤紋右衛門・加藤杢左衛門・加藤善治などがいますが、その中でも二代目の加藤繁十の作品は稀少です。特に二代の作品は数年に一度、市場に出るか出ないかでしょう。出展の品物は、高さ26cm、幅18cmの花瓶です。様々な有職文様を丁寧に描いた秀作です。氷裂文様や唐草文様などの意匠はよく見かけますが、本品は、様々な有職文様を上中下の三列に描き分けた珍しい作品です。同様の意匠は上述の瀬戸の名工達の作品にも見たことがありません。伝世品にありがちな擦り傷などもなく、作品表面はあくまでも艶やかです。ワレ、カケ、ヒビなどの瑕疵はありません。未使用と言える保存状態の良さです。ご参考までに、加藤繁十の略歴を以下に記します。加藤繁十家は清栄軒と号して瀬戸の印所地区で江戸時代から昭和時代の約100年間、四代にわたって活躍した磁器窯屋です。瀬戸の窯業史の中でも大変革の時代において、繁十は染付磁器に始まり、名古屋・横浜などの輸出港で絵付した作品、釉下彩・マンガン釉・青磁釉などの作品など、その時代の最先端の作陶技術に取り組み、また登窯や焼成方法の改良などの製造技術の開発にも余念がなく、常に瀬戸の窯業界をリードし、実に多彩な作品を生み出していきました。